Skip to content

第19回ミニレクチャー

第19回ミニレクチャー 象徴について考えるI:オオカミ
講 師:杉田理緒
日 時:2026年1月27日(火) 19:00-20:30
場 所:オンライン
概 要:
ー「おばあさんの口はどうしてそんなに大きいの?」「それはね……お前を食べてしまうためだよ!」
『赤ずきん』に登場するオオカミのこのセリフに、子ども心にどきりとした記憶を持つ方もいるかもしれません。『赤ずきん』や『狼と七匹の子ヤギ』は、オオカミが登場する物語として広く知られており、現代においてもオオカミは繰り返し物語の中に描かれています。

この二作品に代表される近代西洋の説話において、オオカミは狡猾で貪欲、凶暴な存在として描かれてきました。北欧神話に登場するフェンリルもまた、制御できない力をもつ存在として語られています。一方、日本におけるオオカミ観には、こうしたイメージとは異なる二重性があるとも言われています。農民層と知識人層における捉え方の違いや、時代による変化もみられます。

本ミニレクチャーでは、いくつかの物語や文化的な資料を手がかりにしながら、まずはみなさんそれぞれが抱いている「狼」という存在への素朴なイメージを言葉にしたいと思います。そのうえで、私たちの内にある動物的な魂に繋がる狼の象徴について考えていきます。さらに、西洋と日本におけるオオカミ観の違いにも目を向けながら狼という存在について考え、ゆっくり味わう時間になれば幸いです。