一般社団法人日本ユング派分析家協会のセミナーにおいて、四谷分析心理学クラブ顧問の猪股剛先生が、写真家の上原沙也加さんとワークショップを開催します。
これだけ多くの人々が写真を撮影し、ネット上に写真をアップロードする時代です。芸術療法の講座は多くありますが、写真を媒体にしたワークショップは珍しいものだと思います。
「写真」という表現について心理学的に考察する貴重な機会です。こちらは専門家向けの講座で、会員になる必要がありますが、ご関心のある方は、下記の分析家協会のホームページをご参照ください。
http://www.ajaj.info/information2.html#seminar_kanto_2010win
以下は、講座概要の抜粋です。
254 上原 沙也加*・猪股 剛「写真と、歴史と思い出」
日時: 2027年1月31日(日)10:00-17:00(全6時間)
形態: オンサイト型
領域: 4 イメージ・象徴論
地区: 東京
写真家の上原沙也加さんを講師にお招きして、「写真と、歴史と思い出」について考えてみたいと思います。写真を撮るとき、そして写真を読み、味わうとき、私たちはそこに歴史を見つけ出し、思い出を喚起させられることがあります。それは、心理学の営みにおいて、私たちが取り組んでいる「集合的な歴史」と「個人的な思い出」の両方に関わりながら、自分を取り巻く「心と現実」の成立に勤しむ作業と深く関わるものだと考えられます。思索し、表現し、味わい、話し合うことを通じて、記憶と記録をめぐるサイコロジカルな営みについて、みなさんとともに学びを深めたいと思っています。今回のセミナーは、1.上原さんによる「写真と、歴史と思い出」の講義、2.猪股による「心理学と、歴史と思い出」の講義、3.写真のワークショップ、4.写真を撮り味わい話し合うことを巡る対話、という四つの柱で構成したいと思います。ワークショップでは、参加者の皆さんが映した写真を持参してもらう予定ですが、詳細は受講が決まった段階であらためてお知らせいたします。
*上原沙也加氏
1993年沖縄県生まれ、同地在住。写真家。風景のなかに立ち現れる記憶や傷跡、場所や物が保持している時間の層を捉える実践として、写真作品を制作している。2022年、赤々舎より写真集「眠る木」を出版。主な受賞に第36回写真の町東川賞新人作家賞(2020)、「VOCA展 2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」VOCA奨励賞、大原美術館賞(2024)、第60回沖縄タイムス芸術選賞奨励賞(2026)がある。近年の個展に「たとえすべての瓦礫が跡形もなくきれいに片付けられたとしても」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川、2026年)、「前の浜」MISA SHINGALLERY(東京、2026年)がある。