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第24回 ミニレクチャー

題 目:『科学技術の深層心理』

講 師:兼城賢志

日 時:2026年7月27日(月) 19:00-20:30

場 所:オンライン

概 要:

 近年の人工知能の発展は目覚ましく、私たちは人間を超える思考を行うAIの登場を前に、不安や期待といったさまざまな感情的反応を示しています。
 いま起きていることの深層——私たちがいままさに生きている集合的無意識——を考察するためには、通俗的な思考や感情的反応に囚われることなく、現象そのものに内在する論理へと目を向ける必要があります。
 本レクチャーでは、私たちが生きる科学技術の時代の深層でどのような論理が働いているのかを、ヴォルフガング・ギーゲリッヒの論文『技術文明における魂の埋葬(The Burial of the Soul in Technological Civilization)』を手がかりに考えます。
 ギーゲリッヒは、科学技術が「魂を殺した」という通俗的な理解に対して、むしろ魂こそが技術のうちに埋め込まれているのだと論じます。私たちの時代を理解するためには、科学技術の外側で、すでに失われてしまった魂を探求するのではなく、科学技術の内側にある魂を理解することが重要だ、というのです。この主張は、ユング心理学の視点から、キリスト教の「受肉」の観念と技術文明とを結びつけながら展開されていきます。
 当日はこの論文の要約を紹介したうえで、科学技術の時代の深層に動く論理について、参加者のみなさんとともにディスカッションを行いたいと思います。